NETDEV WATCHDOG


最近、PowerEdgeでインタフェースが勝手に再起動する事象を確認したので、メッセージを調べて見た。
NETDEV WATCHDOG: eth0: transmit timed out
メッセージの内容を調べてみると、


NETDEV WATCHDOG: devname: transmit timed out
ネットワークデバイスの watchdog 機能(*)により、NIC が動作していない状態を検知した。
通常、デバイスに内蔵されている送信バッファを使い切りそうになると、カーネルは一旦デバイスへのデータ転送をやめて、デバイスがある程度データを送信するまで待つ。
当該メッセージは、この待ち状態に移行してから、デバイスごとに設定されている送信タイムアウト以上の時間が経ってしまったことを通知しており、デバイスに異常が発生している可能性を示している。 隣接しているネットワーク機器の故障や、LANケーブルの断線等ではこのメッセージは出力されない。
当該メッセージが出続ける場合、ハードウェアが故障している可能性が高い。
発生状況等の情報を含めて ハードウェアベンダ もしくは ディストリビューションベンダ に報告することが望ましい。

・・・1回しか出てないんだけど、ハードウェア(NIC)故障と考えるべき?
そもそも、watchdogというのはカーネルで定期的にそのドライバをポーリングする機構だよな。

TCP セグメンテーションオフローディングをOFFにしたらどうなるかなぁ。
RxIntDelayを0にしてみるのも有効手段かも。
ネットワーク上のコンジェスチョンが多くなった場合もこのメッセージが出る可能性があるらしい。
とりあえず、明確な解決策が見つかったら投稿します。

PHPによるXML構文解析

XAMPPでApachePHPMySQLの一括インストールして見た。
XAMPP for Windows
http://www.apachefriends.org/jp/xampp-windows.html

PHPXMLのデータ解析をしてみようと思ったので、以下の流れでコーディングして見た。

1.XML FILEを用意
2.PHPXML FILEをアップロードできるようにする
3.XML FILEアップロードと同時にFILE名、FILE SIZEを取得
4.XMLのタグ間データをPHPの変数に代入する。
5.MySQLのDATABASE-TABLEに変数に代入されたデータをInsert処理
6.CSV FILE形式でMySQLのTABLEデータを全て出力

PHP(PHP5?)の場合、SimpleXMLなる便利なものがある。とりあえず、XML FILEを3つの階層ぐらいで、一番下の階層にデータを大量に用意する形で考えて見た。
書いている中で、面倒なのが、SimpleXMLでもXMLのタグ情報は事前にPHP側に記載しなくてはいけない点だ。XML FILEのフォーマットが違ったら使えないという事だ。何かそこら辺の上手い仕組みを知っている人はいないかなぁ・・・。

ケーブルテレビとインターネット


ケーブルテレビは、国の政策として電波の受信できない地域向け(山間部等の電波を受信しにくい地域向け)に考えられた技術である。また、ケーブルテレビは地上波放送(民放等)の再配信の仕組みで成り立っているとも言える。

ところで、"ケーブルテレビインターネット"の仕組みは知っているだろうか?

ケーブルテレビインターネットは、放送の周波数とは別の周波数で、RF(すなわち電線)を流れる。非対称型の通信形態で、下りの周波数(Downstream Frequency)を流れるデータと、上りの周波数(Upstream Frequency)を流れるデータで、別々の通信路が存在する。

必須のコンポーネントは以下の通り
CMTS(Cable Modem Termination System)・・・ケーブルモデムを集中管理する機械
CM(Cable Modem)・・・インターネット加入者に貸し出されるケーブルモデム
PC(Personal Computer)・・・ケーブルモデムにPCを接続してインターネットを利用する

CMTSとCMはMaster/Slaveの関係にある。また、インターネット通信では帯域をシェアする仕組みになっている。CMTSとCM間はDOCSISという規格によって、統一されている。

DOCSISってなんだろう?
Data Over Cable Service Interface Specificationsの頭文字で、同軸ケーブル上でデータ通信を行うためのインタフェース国際規格である。

DOCSISの規格には以下の4種類がある。

DOCSIS1.0
・CM1台につき一つのQoS(Cos)設定(DOCSIS Config File)
・下り(64QAM,256QAM)、上り(QPSK,16QAM)

DOCSIS1.1
・CM1台につき複数のQoS(Service flow)設定(DOCSIS Config File)
・Frangmentation機能

DOCSIS2.0
・上りの通信経路に64QAM,128QAMを追加規定
・上り(A-TDMA-64QAM,S-CDMA-128QAM)

DOCSIS3.0('08)
・下り帯域Bonding(束ねる)を規定
・上り帯域Bondingを規定
IPv6

現在('08)最新のDOCSIS3.0規格が完了し、ケーブルテレビインターネットの世界で、最大160メガまでサービスとして提供可能になった。規格化が完了したことにより、CMTSメーカー、CMメーカー各社がDOCSIS3.0の認定を取り、製品ラインを揃え始めている。

DOCSIS3.0対応のCMTSには2つの流れがある。
I-CMTS・・・CMTS一筐体内でDOCSIS3.0の規格を実現
M-CMTS・・・CMTS以外にEdgeQAM装置、DTI装置を含む構成でDOCSIS3.0の規格を実現

どちらにせよ、DOCSIS3.0のBonding規格によりケーブルテレビインターネットで100メガ(MAX 960メガ)を超えるサービスを受ける事が出来る為、通信速度を重視しているネット加入者にとっては、魅力的な要素も多い。

従来まではWinMXWinnyなどのP2Pの通信が多くなると、ケーブルテレビインターネットサービスに大きな影響を与えていた。ケーブルテレビインターネットは、非対称の通信で、上り方向で使用できる帯域が狭いため、P2Pのような通信が発生するとすぐに上り帯域が圧迫してしまう可能性があった。
DOCSIS3.0の上りBonding機能が正式にサービスとして開始される事により、上り帯域が広くなる為(正確には上りの帯域が束ねられる為)、上り帯域の圧迫はある程度改善される事になる。

ケーブルテレビインターネットはFTTHADSLなどに対抗したサービスを展開し、通信業界での生き残りを掛けて戦っているという事だ。加入者数も他のサービスと比べて伸び率は小幅だが、確実に増やして来ているのも確かである。

今後は、同軸によるケーブルテレビインターネットには速度の限界が見えている為、FTTHのような光通信へ移行されて行くだろう。
これからの10年間で、DOCSIS規格は方向転換し、Cable=同軸では無く、Cable=光の時代が来ると考えられるため、引き続き技術動向はチェックして行きたい。